僕はチキンをやめようと思う

このままでは何者にもなれないし何も楽しいことなんて見つからないと気付いた時、チキンをやめることを決意した

周りは2人、なぜ1人?孤独とのお付き合い

先日、1年付き合っていた彼女と別れた。

 

元から根本的なところが自分と合っていない事には気づいていて、それでも付き合うというのはそんな違いを理解して尊重し合うことだと思っていたから一年続いていた。

でもとうとう「ムリだ。このままではおれは楽しく生きれない」そう思った。

 

今日は花火大会がある。周りにはカップルばかり、「このカップルは本気で付き合っているのか?価値観の違いを分かり合えているのか?」

そんなことを考えながら横目に見る。

 

孤独だ

 

今までのLINEを遡っては誰かに連絡しようとする。そんなことをしたら別れた意味がない。孤独を抑えて、自分と向き合う。

 

理想の自分に近づくためには、こんなところで自分に妥協できない。

 

新しい人と繋がらなくてはならない。どうやったら他人と心の底から、本心から繋がれるのか。

 

アブアブの前に立っていた女の人。ギャルメイク、目が大きくて可愛い。

 

こんな人に話しかけなくては、おれに先はない。近づいていく。ドキドキしてきて、彼女の周りがぼやける。

 

やっぱやめよう。こんなのムリに決まってる。

そう考えてアブアブを通り過ぎた。

 

ドキドキは収まった。代わりに、心の中の自分が悪態を吐く

「ビビってるのか?そんなビビリが何かを成せると思っているのか?ここでできなきゃ一生できないぞ」

 

そうだビビるな。ダメ元だ。

 

Uターンしてもう一度近づく。また心拍数が上がる。こわい。なんと言われるのだろう。

 

気づけば目の前に彼女がいた。

 

「こんにちは。友達を待っているんですか?」

 

彼女はうなずく。


話しかけた瞬間こちらを向いていたのに、こちらの顔を見た瞬間に興味を失った。おれは怖くなって、しどろもどろになりながら「あの…あなたのことを知りたいんです」
言い切らないうちに、「大丈夫です」そう言われた。

おれは歯切れ悪く、神妙で、とうてい仲良くなれるような雰囲気ではなかっただろう。

 

でもなぜかはわからないが心の中はすっきりしていて、足早にその場を去った。

 

まだ当分はうまく声をかけられないだろう。

 

理想の自分はまだ遠い。